フジコ・ヘミングの「皇帝」
2023/3/28 石井ト
小生今自宅療養中。
寝床から見る景色はいつも同じ、正岡子規の気持ちがわかる感じだ。だが、彼とは違ってやる気も起きない鬱陶しい毎日が続いている。
そんな中、慰めになるのは音楽。昨日はポピュラーソングを聴いた。
今日は、表記のべートーベンピアノ協奏曲5番「皇帝」。それもフジコ・ヘミングのだ。
彼女のピアノは柔らかくていい。それにピアの音がゴツゴツしないでなめらか。これが特徴だと思う。
こうなるためには天性の感性と練習の積み重ねがあったのだろう。
その天性とは、一音一音を出すタイミング。恐らく、ある音からその次の音への時間間隔が一音の128分の1というタイミンクでコントロールされ発音するから、
全体として滑らかで聴きやすいから聴衆を満足させる結果となると思う。
並みの天性では聊かのゴツゴツ感が拭えない。だから天性の才能とはタイミングということになる。
そんなのでみると、ヴァイオリンのユリア・ヒッシャーもいい。
このレベルの人になると、演奏能力は頭脳から指に移動しているのではないだろうか。
考えて弾けるものではなく、結果として、オーケストラとも溶け合った音楽が生み出される、となると思う。
最後に誰かがブラボーと声かけしてるが、私も同じ気持ちで、「ブラボー!」だ。
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